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かゆみ・赤み・突然の腫れ…それ、じんましんかもしれません

 

 

かゆみ・赤み・突然の腫れ…それ、じんましんかもしれません

〜原因がはっきりしなくても、治療できます〜

■ 「じんましん」とは?

じんましん(蕁麻疹)は、皮膚が突然赤くふくらみ、かゆみやピリピリとした不快感をともなう皮膚のトラブルです。

数時間以内に消えるのが特徴ですが、何度も繰り返したり、毎日のように続くこともあり、日常生活に支障をきたすこともあります。

■ じんましんの原因は、実は「よくわからないことが多い」

「何か悪いものを食べたのかな?」「アレルギー?」と思う方も多いかもしれませんが、じんましんの多くは、はっきりとした原因が見つかりません。

日本皮膚科学会のガイドラインでも「複数の要因が関わっていて、原因を1つに特定できないことが多い」とされています。

◎じんましんに関係するもの(例)

  • 食べ物(エビ、小麦、添加物など)
  • 気温差(寒さ・暑さ)
  • 摩擦や圧迫(ベルトやカバンのひもなど)
  • 運動や発汗
  • ストレス・疲労・睡眠不足
  • 薬(解熱鎮痛薬など)

こうした複数の要素が重なり、体の中の“かゆみスイッチ”が押されてじんましんが起こると考えられています。

■ 治療の中心は「薬」と「生活調整」

● 抗ヒスタミン薬で症状を抑える

じんましん治療の基本は「抗ヒスタミン薬」というお薬です。かゆみや発疹の原因となるヒスタミンの働きをブロックします。

  • 飲み薬が中心(非鎮静タイプで眠くなりにくい)
  • 症状の程度に応じて薬の量や種類を調整します
  • 注射薬(オマリズマブ)を使うケースもあります

● 原因がわからなくても治療は可能

たとえ原因が特定できなくても、症状をしっかり抑えることができます。
「どうせわからないから…」と我慢せず、ご相談ください。

■ こんなときは、早めの受診を

  • 発疹が毎日出る、長く続いている
  • 唇やまぶたが腫れてきた
  • 息苦しさ、全身のだるさがある
  • 市販薬で改善しない

■ 最後に:じんましんは、きちんと治療できます

繰り返すかゆみや発疹は、放っておくとつらいものです。
でも、じんましんは「原因が特定できなくても治療できる」病気です。

当院では、ガイドラインに基づいた安全・丁寧な治療を皮膚科専門医が行っています。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。